「駅弁は日本の文化である」と言った人がいます(僕ですが)。
ともあれ駅弁って、たんなる食事を超えてウキウキするものがありますね。富山の鱒寿司。北海道・森のいかめし。米沢は牛肉どまん中。もちろん崎陽軒のシウマイ弁当。etc etc.
旅の思い出に、一層のほのぼのを加えてくれる気がします。
さてさて先日のこと。帰りの東京駅で駅弁を買おうと思いました。
いつもなら、迷わず崎陽軒のシウマイ弁当なのですが、この日はなぜか「たまには違うのにすっか」と思い、その結果求めたのがこちらです。その名も
「東海道新幹線弁当」 (たしか \1000)
このネーミング
、なんて無芸な!
このデザイン
、なんて雑な!
まず普通の大人なら、これを見て、買う気は起らないでしょう。
僕も最初はスルー。しかし売店の宣伝文句を熟読するうち、買わずにはいられなくなったのでした。
息せき切って車内に駆け込み、発車時間も待ちきれず開けてみて、思わず「おおおー!」
僕の魂を奪った(そんな、大げさな!)宣伝文句は
「東海道の名物勢揃い」
東京の深川めし。神奈川のアナゴ。
名古屋は味噌カツ&エビフリャー。関西がタコと野菜の炊き合わせ。そして我らが静岡県はご存知、黒ハンペン。
多少強引とはいえ、まさに街道名物集結です。
このバラエティ!この品数!
これはもうご飯というより、酒のツマミに最最最適です。
というわけで、ウチに帰って焼酎とともに頂くべく、せっかく開いた弁当を再び閉じたのでした。
深川めしのアサリが乱れているのは、そのせいです。