姫街道・その3 三ケ日~御油 「完走です!」
2012年 03月 04日
三ケ日駅は、併設するハンバーガー屋さん(グラニーズ・カフェ。いま評判なんだって)の看板もあいまって、ウッディなカントリーウェスタン調。
まずは、静岡と愛知の県境・本坂峠 (標高320m)を目指します。
ゆるやかだけど長い上り坂。山からは微風。落ち着いて、落ち着いて・・歩幅を短く・・。
本坂の集落を離れると、ほぼ登山道。ハイヒールではとても無理な難路。
木もれ日が最高にきれいだった、石畳と椿の原生林。
残念ながら花の盛りは過ぎていました。
おお、それでも待っていてくれたか!
けな気な(?) 数輪。
眺望はまったくない峠を越え、さあ、「穂の国」 三河に入ります。
山道を下り終え、国道と合流。周囲はのどかな景色ですが、採石場があるせいか時おり大型ダンプが粉塵を巻き上げて通り過ぎます。
三明寺三重塔。
歴史を感じさせる素晴らしい渋さと風格。それもそのはず、1531年の建立。
重要文化財だから、穴場というのはナンですが・・・僕には「拾い物」的な感嘆でした。このあと訪れるあの豊川稲荷からわずか1㎞の国道沿いですから、おススメ・ポイントです。
そしてここが、街道№1の観光スポット・豊川稲荷。
お寺なのに鳥居? それも含め、とにかくここは不思議不思議のワンダーランド!
1回ではとても紹介し切れないので、後日「旧街道ひとり駅伝・ブログ」の方であらためて。
今日は先に進みます。
活気あふれる門前の商店街では、名物「イナリ寿司」のお店が数多くありましたが・・・ビックリしたのが、まさに門前の
おきつねバーガー
カツとレタス・タマネギを、あろうことか油アゲで挟んでしまったもの。1個280円也。
美味いのか、そうでもないのか・・・とにかくケチャップの「力技」に納得した感じです。
国道沿いを約9㎞淡々と進んで、ようやく旧東海道と合流地点・御油宿 の追分。姫街道の終点です。
道標の前で出会った、榎本さんご夫妻。
豊川市内で左官会社を営まれ、今日はこの近所で現場仕事だそうです。豊川稲荷の貴重な話をいろいろ聞かせていただきました。
ほんとうにステキな笑顔です!
これで姫街道は無事完走。でも御油に来て、松並木 を見ずに帰るわけにはいきません。1㎞ほど足を延ばします。
「御油の松並木資料館」。ガイドの新井さんからは、御油宿やお隣・赤坂宿の興味深いお話を。
新井さんは地元防火クラブの会長を務めるなど、エネルギッシュに活躍されている方。
ご実家は、かつて庄屋さんとのこと。世が世なら、「庄屋の娘さん」てわけで、僕ごとき卑しい身分じゃ口もきけなかったでしょうね。
驚いたのは、この資料館の壁を手がけたのが、なんと先ほどお会いした榎本さん! 世の中狭い、というか縁は異なもの、というか・・・
豊川稲荷・おきつねバーガーのパワー? そういえば、「東海道中膝栗毛」で弥次さん喜多さんがキツネにバカされたのが、ここ御油だったっけ・・・。
ともあれ 姫街道、走破です!!
本日の走行距離/約25㎞