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私のお気に入り・その3 「寅さんの人生語録」

かつての僕は、「モノを捨てられない人間」の典型でした。そのうえ軽度の「活字中毒」、重度の「掃除できない病」なので、当時住んでいた借家は、ためになる本やためにならない雑誌類で制御不能状態でした。
それが10年ほど前、ふってわいたような2度の引っ越し。手伝ってくれる友だちはいないし、メンバー諸氏は聞こえないフリするし、一人でほんと悪悪戦・苦苦闘したものです。

ほとほとコリた僕は、生活方針を大転換。必要なモノしか持たない、必要なモノでも誰かから借りられるモノは買わない、を徹底。本も同様で、基本的に図書館、たまに書店で買っても読み終えたらリサイクル屋。
やってみたら別だん困らないし、何よりお金がかかりません!

しかしそれでも、どうしてもこの本は持っていたい、できれば墓場まで、なんて本もあるものです。
私のお気に入り・その3 「寅さんの人生語録」_f0211837_20285025.jpg
この「寅さんの人生語録」(寅さん倶楽部編・PHP)も、その一冊。ご存知、映画「男はつらいよ」の名セリフを集めたものです。

序に、監督の山田洋次が文を寄せています。
映画を見たことのない人が見たら陳腐なセリフの羅列、としたうえで、
「しかし、寅やさくらやタコ社長の、あの表情や語り口を思い浮かべて読んでみると、なんとも可笑しく味わいのある言葉になるはずだ」
「『労働者諸君!』も、どこかの大会社の社長が言ったなら、これほど嫌な言葉はない。あの寅さんが言うから良いのだ」
ほんと、そう思いますね。

どれもこれも好きなセリフばかりですが、とくにお気に入り
「レントゲンだってね、ニッコリ笑って映した方がいいの。だって明るく撮れるもの、その方が」
・・・・・山田洋次でも渥美清でもなく、やっぱこれは、姓は車、名は寅次郎の言葉だと思います。


私のお気に入り・その3 「寅さんの人生語録」_f0211837_211192.jpg人生に悩む甥の満男に、「人間は何のために生きてるのか」と聞かれた寅さん、
「何ていうかな、ほら、あー生まれてきてよかったなって思うことが何べんかあるだろう、そのために人間は生きてるんじゃねえのか」
・・・・・もう哲学です。

売れないキャバレー歌手のリリーさんと、何年ぶりかで偶然の再会。
「寅さん、あれからどうしてたの?」と尋ねてくるリリーさんに、
「恋をしていたのよ」
・・・・・このセリフ、いつか使ってやろう、と待ち構えているのですが。


あとは・・・・・・キリがないから止めにします。
by G-lariat | 2011-06-02 21:11 | Comments(0)

「三島市観光PR大使」       ザ☆楽団ラリアートの活動報告をメインに、平和な日常を・・・ 


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