記者会見から5日が過ぎ、ようやくワイドショーの見出しから「小室哲哉」の名前が消えました。たしかに、突然の「引退」には驚かされましたね。
実は僕は、小室夫妻と一度だけ食事をしたことがあります。ほとんどコントみたいな展開だったんですけど、本当の話です。
例の詐欺事件が明るみになる1・2ヵ月前のこと。 そんな時だからか、小室氏にはまったくオーラがありませんでした。偽物だと思ったくらい。電気屋か何かのお兄ちゃんが、「似てる」なんて言われてその気になってるだけだろ、なんて。
隣の隣の席だったんですが、結局言葉は交わしませんでした。
KEIKOさんは僕の真正面。いやー本当にきれいな方でした。銀髪だったこともあり、やはり一般人とは違った次元の輝きを放っていましたね。
なのに、とても気さく! 何杯もビールを注いでもらったし、僕の下らないジョークに、ケラケラ笑ってくれた・・。
あとで友人たちにあきれられたのですが、その時の僕は、「KEIKO」も「globe」も知りませんでした(「小室哲哉」も知ってるのは名前だけで、顔はぼんやり)。
数日後、調べてみて本当に驚いたっけ。本物のスーパースターじゃないですか!
くも膜下で倒れた時は、年令的にも信じられない思いでした。でもたまに目にする芸能ニュースでは順調に快復しているようだし、テレビで拝める日も近い、と楽しみにしていたわけです。
それなのに、先日の会見・・。
切ない。本当に、切ない。
華やかさと輝きに満ち満ちていたKEIKOさんが、いま会話もままならないなんて。
音楽業界を席巻した小室氏が、あれほど弱々しくなるなんて。
栄枯盛衰とか、介護とか、まして不倫がどうのこうの、そんな直接的な話じゃなくって・・。
とにかく切ない気持ちでいっぱい。
よく、「人生の収支決算は、結局プラスマイナス・ゼロ」なんて言いますけど、信じがたい。
二つ三つ、マイナスの方が多い気がしてなりません。